部屋が汚いと感じながらも、どこから手をつけていいか分からず物が多い部屋で立ち止まっている方へ、具体的かつ実践的な整理術をご提案します。まず、整理整頓の鉄則は、収納の前に整理、つまり物を減らす作業を完了させることです。多くの人が収納ケースを買い揃えてから片付けを始めますが、これは物が多い状態を固定化するだけで根本的な解決にはなりません。部屋が汚い原因を元から断つには、まず全持ち物を把握し、不必要な物を徹底的に取り除くデトックスが必要です。作業を始める際は、最も汚れがひどい場所ではなく、最も達成感を得やすい場所、例えば財布や化粧ポーチ、あるいは玄関の下駄箱などから着手することをお勧めします。小さなスペースが完璧に整うことで、次への意欲が湧いてくるからです。物が多い部屋の片付けにおいて、判断を迷わせる最大の敵は感情です。そこで、一秒以内に必要か不要かを判断するトレーニングを行いましょう。手に取った瞬間にワクワクするか、あるいは明確な使用用途があるかという直感に従うのです。保留ボックスを作り、迷った物を一時的に入れるのは良い方法ですが、期限を決めて見直さなければ、それはただの物置の延長になってしまいます。部屋が汚い状態を繰り返さないためには、物の定位置を決定する際、使用頻度に基づいた一等地の配置を意識してください。よく使う物は腰から目線の高さに、あまり使わない物は高い場所や低い場所へ配置します。また、物が多い人にありがちなのが、重ねて収納することです。重ねてしまうと下の物が取り出しにくくなり、結局使わなくなってしまいます。可能な限り立てて収納することを心がけ、一目で何があるか把握できるようにしましょう。さらに、部屋が汚い状況を改善した後の維持習慣として、一分間片付けを提唱します。一分あれば、脱いだ服をハンガーにかける、使ったコップを洗う、出しっぱなしの雑誌を棚に戻すといったことは十分可能です。この一分の積み重ねが、物が多い状態への逆戻りを防ぐ強力な防波堤となります。整理整頓は一度に完璧を目指すマラソンではなく、日々の暮らしの中での細かな調整の連続です。
部屋が汚い悪循環を断ち切るための具体的な整理術