私はかつて、誰が見ても絶句するような汚部屋の住人でした。最初はほんの少し、脱ぎ捨てた服やコンビニの空袋が床に散らばっている程度でしたが、一度心のバランスを崩すと、片付けるという当たり前の行為ができなくなってしまったのです。物が多い部屋で過ごす毎日は、気づかないうちに私の精神を蝕んでいきました。仕事から帰っても安らげる場所はなく、ただゴミの山に埋もれて眠るだけの生活。そんな生活が一年を過ぎた頃、私の身体に明らかな異変が現れ始めました。まず、原因不明の激しい咳が止まらなくなったのです。最初はただの風邪だと思っていましたが、病院に行くと気管支喘息との診断を受けました。医師からは「住環境を清潔に保っていますか」と問われましたが、本当のことは言えませんでした。その後も、皮膚には赤い発疹が広がり、夜も眠れないほどの痒みに襲われるようになりました。汚部屋にはダニが大量発生していたのでしょう。そして最も辛かったのは、重度のうつ状態に陥ったことです。視覚的なノイズが溢れる部屋では脳が休まる暇がなく、常に警戒状態に置かれているような感覚で、思考は停止し、ただ病気になるのを待っているような虚無感に支配されました。自分が汚した部屋のせいで、自分自身の身体が壊れていく。その罪悪感がさらにストレスとなり、過食や不眠を招くという最悪のスパイラルでした。ある日、高熱を出して動けなくなったとき、私はこのままでは本当に死んでしまうと直感しました。汚部屋で孤独に病気になる恐怖が、ようやく私を動かしました。少しずつ、本当に少しずつゴミを袋に詰め、床が見え始めたとき、私の体調も不思議と回復へと向かっていきました。新鮮な空気が部屋を通った瞬間のあの清々しさは、生涯忘れることはありません。健康を失って初めて、清潔な空間がいかに人間の生命活動にとって重要であるかを痛感しました。もし、今汚部屋で苦しんでいる人がいるなら、どうか手遅れになる前に、一袋のゴミを出すことから始めてほしいと切に願います。
汚部屋から抜け出せず病気になるまでの私の記録